(まったく役に立たない)筋肉痛にならない方法
筋肉……痛くないですか? 笑
筋肉痛は、一説によると、運動によって一定以上の力が筋肉に加わると断絶したりして損傷し、回復の過程で痛みが起こるといわれています。
そして、主に寝ているときに回復すると聞きました。
じゃあ、寝なかったら筋肉痛にならないんじゃない?
寝る前に甘いケーキを食べたらいけない――じゃあ、寝なきゃいいんじゃない!
と同じ理屈です。
パンが無ければ、ケーキを食べればいいんじゃない!
と同じ理屈です(ウソ)
で、試してみたときのお話をします。
ある、冬の寒さが厳しい数年前、休む間も無く働いていました。
5日間寝ないで、緊張状態が断続的に続く状況に置かれていました。
通常業務を行いながら、会社の引越しをしなければならなかったのです。
日中は通常通りデスクワークをこなし、就業後から翌朝の開業時間まで、荷物をあっちからこっちへ運ぶと言うことしていました。
荷物と言ってもオフィス用のロッカーや複合コピー機などの強敵も含まれておりました。
しかも引越し先はエレベーター無しの3階。
しかも期限付き、週末までに運び終えないと大変なことになるのです。
(どう大変なのかは割愛)
さて、月曜日の朝に目覚めて依頼、4日寝ない状態で働き続けた私に、難関がやってきました。
焼酎をロックで飲まない男は信用できない
と豪語するお客様の接待でした。
金曜日の18時に居酒屋でスタートしたのですが、24時間営業のお店を選んでしまったのが失敗でした。
接待は、翌土曜日の早朝4時まで続き、フラッフラの状態で、やっと開放されました。
フラッフラながらも、タクシー代をケチって40分歩いて部屋に戻ることにしました。酔っていたのと睡眠不足で、正常な判断ができていなかったのでしょうね、歩くと酔いが余計に回ります。
寒い寒い帰り道、マフラーも持っていなかったので、ダウンを頭までかぶり、ろくに前も見えない状態で、途中、バス停にぶつかりながらも何とか帰宅、自宅に到着した時には5時を回っていました。
その日の土曜日、13時にある社長さんと打ち合わせの約束があったので、昔ながらのベル付きアナログ目覚まし時計を掛け(これが一番目が覚める) 5日ぶりの眠りに付きました。
「トイレに行きたい!」
はっと目を覚ますと、日は高く昇り、時計は12時を回っていました。
いかん! 遅刻する! と、飛び起き……られない。
体中の筋肉が激痛で動いてくれないのです。
その時、やっと思いだしました、月火水木と毎晩重い荷物を運んでいたので、筋肉痛になっていなければおかしかったのです。
寝ないで、リラックスもする時間が無いと、筋肉痛にならないんだ!
初めて知りました。
この時の感動たるや……ほとんどありませんでした。だって、それどころではないのです。
腕を曲げると、ギギギギギ――と言う音が聞こえたような気がしました。
決してなめらかには関節は曲がらず、へたくそなクレイアニメの様にカクカクとしか動いてくれません。
「ト……トイレ……」
それでも、どうにか文字通り這ってトイレまで行き、なんとか用を済ませると、やっと立ち上がれるようになりました。
しかし、既に遅刻は確定、13時には到底間に合いません。
完全に意気消沈し、重たい気持ちで約束をしていた社長さんに連絡しました。
「すみません、寝坊してしまいまして、13時には間に合いそうもございません……どうにか、15時ぐらいには……」
「え? 何言ってんの?」
「え? お約束していましたよね、土曜日の13時に御社へお伺いすると……」
「ああ、そうだよ、約束したよ、ただね……今日は日曜日だよ、約束したのは昨日」
「え? ええええええええええええええええええ????」
そうです、私は酔っ払って土曜日早朝5時に帰宅して眠りに付いた後、6時間後の11時に目覚ましがジリリリリリと叫びわめく中、まったく起きられず、さらに、その夜の11時にもう一度ベルが鳴り響いてもおきられず、翌日曜日の11時のベルでも起きず、
土曜日午前5時から、日曜日の正午まで、約31時間も眠り続けていたのです。
ガガガーン 生まれてこの方、記憶の無い一日を過ごしたことはありませんでした……僕の人生のカレンダーで、1日だけ空白の日が存在するのです。
「君ね、疲れているんだよ、今日はゆっくり休みなさい」
優しい社長様に心から感謝。
でも、その後、引越しの仕上げに力仕事したんですけどね(苦笑)
結論:寝ないと筋肉痛にはならないが、
次に寝た時にまとまって来るからやめたほうがいい
以上、報告終わります。