新入社員の君に告ぐ 未来妄想が未来創造

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新入社員の君に告ぐ前に新入社員と話すあなたに告ぐ、若者との話し方

 

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4月です。

新入社員の君に告ぐ!

その前に、今回は、新入社員の皆さんを迎える側の『あなた』に告げたいと思います。


コロナで働き方が変わって、自分の働き方に戸惑いを持っているさなかなのに、右も左も分からない新入社員を迎えてあげなければなりません。大変ですね!

さらに、コンプライアンスパワハラ、セクハラとうるさい時代です。

その上『大老害時代』なんて言われては、新入社員と話すことすらできなくなってしまいますよね?


実は基本的に、若者に年寄りの言葉は届きません。

 

でも、大丈夫です。
老害は回避できる可能性もあるのです。その方法をお伝えいたします。

大老害時代とは

現在が大老害時代であることは既にお話しいたしました。これだけ読めば若者にアドバイスするなんてこと一切できなくなってしまいそうです。しかし、若者はアドバイスを必要としています。彼らが欲しいアドバイスと上の世代が伝えたいアドバイスがすれ違っているのが老害と呼ばれるものの正体です。
ですので、若者が欲しいアドバイスに変換してあげれば、それは老害にはなりません。あなたが老害と呼ばれず、彼らの役に立てる方法を探してみましょう。

 

大老害時代についてはこちら↓

masahiro-sato.hateblo.jp

 

老害認定権を持っているのは若者

これは老害で、これは老害じゃないと決めるのは誰でしょう?
そうです、あなたではなく、若者たちなんです。どんなに素晴らしい言葉でも、若者が老害だと感じてしまえば老害なんです。一度老害と感じられたら、払拭するのはとても難しいので、注意しましょう。彼らはあなたの言葉の全てに耳を閉ざしてしまいます。
痴漢と似てますね「この人痴漢です!」と言われたら、否定する証拠がなければ痴漢なんです。
怖いですね。

 

だから、あなたの努力によらず、あなたの言葉は若者に届かないときは届かないのです。でも、あきらめないで、頑張りましょう!

老害認定されないための心構え

特別なものではなく、当たり前なのですが「お互いに尊敬の念を持ちましょう」ということです。
年を取っているから偉いとか、知識があるから、経験があるから、実績があるから偉いというわけではありません。頑張っている人はみんな偉いんです。どっちが偉いのかと比べると問題が起こります。

あなたの功績や実績は素晴らしいと思います。それを誇ることはもちろん正しいです。
でも、誇ることとマウンティングは別物ですよね。

あなたの目の前にいる『新入社員の君』だって、実力の及ぶ範囲で、これまで大変な思いをして、頑張って生きてきました。もしかしたら、それは今のあなたから見れば取るに足らないことに見えるかもしれません。しかし、彼らなりの頑張りに敬意を表しましょう。

 

難しいのは重々承知です。だって、老害世代の人は、自分より上の世代から、さんざんパワハラされたし、老害に邪魔されてきたんですから、骨の髄まで刷り込まれてしまっている人も多いです。

 

でも、それを言い訳にしてはいけません。されてきたからこそ、その経験をもとに改善できるのだと思って頑張りましょう。

 

経験で語るのはNG

経験で語ることの何がいけないのでしょうか、と言うよりも、経験こそが最も若者に勝っている部分ではないのでしょうか。そうです、その通りなんです。もしかしたら、上の世代が下の世代より優れているものは、蓄積した経験だけなのかもしれません。

では『経験で語ってはいけない』というのはどういう事なんでしょうか。

 

経験『で』語ると自慢と押さえつけになる。事実の伝達として経験『を』語ろう。

「俺が若い頃は大変だった……」「俺はこれでも昔は……」


で始まる話は、若者に限らず、誰も聞きたいと思いません。


「だから何なんだよ!」「聞いてないし!」


と思われているか、もしかしたら無視されているかもしれません。

若者の意見に対して、経験で語ってしまうと、若者は反論できなくなってしまいます。
単純に経験が少ないから戦えない土俵なんですよね。
戦えない土俵に上げられてしまった人は、何もできずにサンドバッグになるしかありません。
そんな状態で人の話が聞けるわけがありません。

「俺が若いころは毎日深夜まで残業していたのに、今の若者は残業してないから成長できない」


と言うと、若者にとってはただ非難されているようにしか聞こえません。

「使った時間が長いほど大きく成長できるのは間違いない。今は法律で時間が使えなくなっている。でも、無駄に見える時間が技術力の幅になっていたのも事実」


と、できるだけ客観的に事実を並べる事ができれば、もう少し多くの情報を伝えることができると思います。


「効率的に業務をこなさないと時間内に仕事が終わらないから大変だね」


という相手の立場に立って同調する言葉を入れるとより良いかもしれません。

これは、4つの言葉の応用です。
「この世には4つの言葉しか存在しない」と、さる偉い人(佐藤)が言っています。
 ・自分が話しやすい言葉
 ・自分がわかりやすい言葉
 ・相手が話しやすい言葉
 ・相手がわかりやすい言葉

「相手がわかりやすい言葉」は「自分が話しにくい言葉」であることが多いです。

※『言葉は伝えるために存在するので「自分が話しにくい言葉」や「相手がわかりにくい言葉」は伝わらない時点で言葉ではない』という定義(『8つの言葉』にするとくどいから無理やり4つにしたと言われても否定はしない)



「相手がわかりやすい言葉」や「相手が話しやすい言葉」を学んで、
「自分がわかりやすい言葉」や「自分が話しやすい言葉」に反映させていきましょう。

 

4つの言葉についてはこちら↓

masahiro-sato.hateblo.jp

オウム返し(リピーティング)で若者の言葉を学ぼう

では、具体的にどうすればよいかというと『オウム返し』が効果的です。
『オウム返し』ってネガティブなイメージがありますが、他言語を学ぶときには、必ずヒアリングとスピーキングを繰り返しますよね?

若者の言葉を、理解できていない他言語だと認識していれば、違和感は生まれないと思います。

悩み事を人に話すと、自分の中で勝手に解決してしまうことってありますよね?
それと同じで、とにかく若者の言葉を聞いて、その言葉を発音することで、彼らの気持ちも理解しやすくなります。

リケダンリケジョにわかりやすく伝えるためには『同期をとる』と言い換えてもいいかもしれません。

デジタル回路は複数のユニットが、何千何万のステップで同期をとって動作しています。
おおもとのクロック信号のタイミングに合わせて、ずれないように動作しましょうというお約束が、デジタル同期回路の原則です。

人間も同じで、少しのすれ違いが大きな問題に発展することは良くあることです。

若者とか年寄りとかは関係なく、人間というユニット単位で同期をとることを心がけてみましょう。