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リケダンリケジョが陥りがちな罠 3/3 過信

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|||過信は自分では気がつけない

論理思考の得意なあなたも、『人の心がいろいろなことを決めている』ということは重々ご承知だろうと思います。そんなことはとっくに知っていると思われることでしょう。
そう、第3のトラップは、知っていると思っている、知っているはず。
という「過信」です。

時間は流れていきます。人は勘違いをします。
知っていると思っているけれども、実は知らない。知っているはずだったが、既にそれは変わってしまっている。


分かっていないのに、分かっていると思い込む「過信」です。

 


プログラムの条件式は普遍的です。何かが変化しても、ありとあらゆる条件を想定しているプログラマが、必ずどこかの条件式で拾い上げます。

数万の条件式があっても、たった一つ、どの条件式にも拾えない条件が存在するプログラムは不完全であり、価値の無いものになってしまいます。

有能なプログラマはプログラムの世界で万物の神でなくてはなりません。
全てを理解し、全てを生み出すのです。

完全無欠のプログラムは存在します。

しかし、完全無欠の心は存在しません。
誰の心も、必ずどこかに欠損を持っています。きれいなハート型をした心を持っている人は稀有な存在です。

先に心がいろいろなことを決めていると言いました、そして、あなたもそれを認めるでしょう。

人間の心は不完全だということにも賛同してもらえるのではないでしょうか。
いや、自分の心は完全だとおっしゃる人もいるかもしれませんが、人間関係は一人ではできません。
相手の心と、あなたの心が完全であれば、論理思考だけで問題を解決することができるかもしれませんが、
そんな経験をこれまでにあなたはしたことがありますか?

 

おさらいしましょう。

|||リケダンリケジョが陥りがちなトラップ

・論理思考の重要性を知るあまり、なんでも論理思考で解決しようとする

・論理思考の有効性を知るあまり、論理的でないものを認められない

・それを信じて疑えない

・日本語は迷路に迷い込みやすい

 

過信は自分では気がつけないと言いました。

では、今、あなたは過信しているでしょうか。

この問いに、あなたは答えを出すことはできません。

 

コーヒーにミルクを入れて、どれぐらいかき混ぜたら、一番おいしいのかと、いつまでもスプーンでかき混ぜたまま、口をつけないようなことは、『悩み』と呼ばず、『迷い』と呼びます。

 

コーヒーは飲んでください。それで解決です。