新入社員の君に告ぐ! 開発のお仕事ってなに?
「開発のお仕事ってどんなことするんですか?」
と、よく質問されます。
開発と言っても、いろんなジャンルがあります。
土地開発とか、技術開発、システム開発とか。
根本は『人間が使えるようにすること』が開発の仕事です。
土地開発→人間が住めない土地を住めるようにする
技術開発→いろんな技術を組み合わせて技術を人が使いやすくする。
システム開発→人間がやっている作業を機械に代行させて人の手を減らす。
などなど、人間の為になることを考え作り出すのが開発のお仕事です。
だがら、やることは多岐にわたります。
どんな機械も人間の為にある
僕はハードウェアを軸にした開発企画をしています。だから、機械を作る事が多いです。
回路設計、基板設計、構造設計、金型、やることはいろいろありますが、
『人間が使えるようにする』ためには、
ソフトウェア(ミドルウェア)も考えなくてはいけないし、システムも考えなくてはいけないし、仕様書も、取扱い説明書も書かなくてはいけない。
外観デザイン、ユニバーサルデザイン、インターフェース、タッチ式? 非接触? 画面設計、画面サイズは? フォントなに使う? 何語にする? 何色がいい? 可愛いほうがいい? 手触りはどんなのが好き?
機械を作っているはずなのに、いつの間にか必ず人間の曖昧な感覚を探る事になります。
そう、どんな機械も、人間の為にあるのですから。
機械を学ぶことも人間の為だって忘れない
エンジニアは機械を学ぶほどに機械を知り、どんどん機械に近づいていきます。
いつしか「機械の気持ちがわかった!」 とさえ思うようになります。
そして、ある日愕然とします。
「機械の事はわかるのに、人の心がわからない」
そして、ジレンマに陥ります。
「機械って人の為に作るよね? じゃあ人間を知らないと、いい機械って作れないんじゃないの?」
その通り、ユーザー、お客様はもちろん、技術陣とのコミュニケーションも大切です。
エンジニアの価値はどれだけその技術に時間をかけたのかで決まります。
だけど、しっかり、人間とバカみたいに遊んでおかないと、シニアになったときに、
潰しの利かない作業者
と呼ばれてしまうかもしれませんよ。
エンジニアは無理をして人間と遊んでおかなければならないのです。
開発のお仕事の完了条件
『人の心が機械やサービスという線でつながり、輪になった時』が開発の完了です。
どんな機械も人と人とをつなぐ一端を担っているコミュニケーションツールの一部なのです。
通信機能を持った製品はもちろん、
食品加工機(かまぼこ作っている機械とか)だって、人間の食というサークル、食品販売というサークルの中の一部だと考えられませんか?
どんな機械も人間も、サークルの一部であり、中心であるのです。
これを図に表すと、きっと『曼荼羅』の様な図が出来上がるでしょうね。
おまけ
開発屋さんって、結局、何でも屋になっていきます。
幅広く、できるだけ深く、様々なものに興味を持って、アンテナを張り巡らせる……
あれ? なんの仕事もおんなじですね。
新入社員のリケダンリケジョは、人の心を第一に機械を学んで下さいね。
~参考~
曼荼羅 - Wikipedia